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独立行政法人国立病院機構 まつもと医療センター

診療内容

当眼科(以下当科)は、常勤医師、および信州大学病院から派遣の非常勤医師で診療を行っています。白内障などの高齢者に多い疾患に加えて、診断・治療を行う施設が限られている視神経炎や活動性甲状腺眼症などの神経眼科領域の疾患も受け入れています。

1.主な対象疾患

白内障

加齢による水晶体(カメラのレンズに相当)の混濁により、視界がかすんで見えたり、視力が下がったりする疾患です。初期には点眼治療を行うこともありますが、進行した場合には手術が必要になります。なお、2026年3月現在、当科では白内障手術を行っておりませんので、白内障と診断されて手術を希望される方は、ご希望の近隣医療機関に紹介いたします。

糖尿病網膜症

高血糖により血管が傷んでしまった結果、網膜(カメラのフイルムに相当)に出血や循環障害をきたす疾患です。視力低下などの自覚症状がなくても、発症していることがあるため、糖尿病に罹患している方は定期的な眼科検査が必要です。当院では、診断と網膜光凝固術(レーザー光線による治療)を行っています。

緑内障

高眼圧により視神経(網膜に届いた視覚情報を脳に伝える神経)が傷んでしまった結果、視野障害や視力障害をきたす疾患です。当院では診断と点眼治療、レーザー虹彩切開術を行っています。

視神経炎(神経眼科領域)

視神経が炎症を起こし、急に眼が痛くなったり、見えなくなったりする疾患です。入院の上、ステロイド(炎症を抑える薬剤)の点滴治療を行います。

甲状腺眼症(神経眼科領域)

甲状腺疾患に関連して発症することが多く、まぶたが腫れたり、眼球が突出したりします。眼球周囲の組織の炎症が強いと複視(ものが2重にみえる)や視力障害をきたすこともあります(これを活動性甲状腺眼症といいます)。当科では活動性甲状腺眼症に対して、新薬のテプロツムマブによる治療を糖尿病・内分泌内科、耳鼻科と連携して積極的に行っています。なお、2025年3月現在、中信地区でこの治療を行っている眼科施設は、当科と信州大学病院神経眼科外来のみです。この治療でも活動性を抑えきれない方や整容的なことが気になる方は、より専門性が高い県外の専門施設に紹介いたします。

なお、当科医長は日本神経学会評議員、および神経眼科相談医を兼任しており、神経眼科領域では専門性の高い診療を行っています。

2.当科で行っていない診療

  • コンタクトレンズの処方、フィッティングチェック
  • 手術:診察の結果、手術が必要な方は、近隣の医療機関や信州大学病院等をご希望や病状に応じて紹介いたします。

3.受診を希望される方へ

  • 当科の初診は医療機関からの完全紹介制・予約制となっております。
  • 外来の混雑により、予約時間に検査・診療を開始できない日が多くなっております。予約時間から診察終了までに2時間以上を要する場合もありますので、誠に申し訳ございませんが、受診後のご予定につきましては、時間に余裕をもっての計画をお願いたします。
  • 白内障や糖尿病網膜症などの疾患の方、飛蚊症や視野欠損などの症状のある方では、必ず散瞳(瞳孔を点眼薬で大きくする)してから検査・診察いたします。個人差はありますが、診察終了後も散瞳効果が3時間以上続きます。その間は非常に眩しく感じられ、車の運転ができなくなります。そのため、患者さんご自身で車、バイク、自転車を運転しての来院は控えていただき、送迎をしていただくか公共交通機関等をご利用いただきますようお願いたします。それ以外の疾患、症状であっても医師が必要と判断した場合は散瞳を行うことがありますのでご承知おきください。

診療体制

常勤医師1名、非常勤医師複数名の体制で診療を行っております。平日は毎日外来を行っております。

令和7年度診療実績 主な手術件数

水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他)71人
後発白内障手術18人
網膜光凝固術(その他特殊含む)12人
涙点プラグ挿入術、涙点閉鎖術7人
翼状片手術(弁の移植を要する)2人
虹彩光凝固術2人
結膜腫瘍摘出術2人
角膜・強膜・結膜下異物除去術4人

スタッフ

資格一覧

眼科医長

黒川 徹 (くろかわ とおる)

平成5年卒