膵がんは症状が出にくく、早期発見がされにくいがんの1つです。黄疸や体重減少、痛みなどがきっかけとなって見つかることがあります。また、体の奥の方にあり、周囲に大きな血管があるので手術も難しくなります。他のがんに比べて進行しているものが多く、予後も不良です。
男女別治療件数(平成10年-平成27年)
男性と女性でどちらに多いか、割合を示しています。
| 件数 | 割合 | |
|---|---|---|
| 男性 | 53 | 59% |
| 女性 | 37 | 41% |
| 合計 | 90 | 100% |

年齢別治療件数(平成10年-平成27年)
がんになった人の年齢とその割合を示しています。ピークは70歳代にあります。
| 件数 | 割合 | |
|---|---|---|
| 30代以下 | 0 | 0% |
| 30代 | 0 | 0% |
| 40代 | 2 | 2% |
| 50代 | 9 | 10% |
| 60代 | 25 | 28% |
| 70代 | 35 | 39% |
| 80代 | 19 | 21% |
| 90代 | 0 | 0% |
| 総計 | 90 | 100% |

年間診療実績(平成10年-平成27年)
過去18年間に治療した膵がんの人数を示しています。

5年生存率(平成14年-平成23年)
がんと判明してから、あるいは手術をしてから5年後に生存しているか、死亡しているかを調べて生存の割合を示したのが、5年生存率です。
ステージとは、がんの進行度を深達度(がんがどの深さまで入っているか)、転移(リンパ節にとんでいるか、いないか、肝臓や肺など離れた臓器にとんでいるか、いないか)の状況により分類したもので、通常Ⅰ(0)からⅣまでに分類されています。ステージが大きくなるほどがんの進行度が上がります。死亡の理由としてがんが原因で亡くなることを原病死、他の病気(脳出血や心筋梗塞)や老衰、交通事故などで亡くなることを他病死といいます。このデータでは他病死も含めた死亡としています。手術時の年齢が75歳とすると、5年後には80歳になるわけで、他の病気で亡くなる可能性も高くなります。
対象期間:平成10年~平成23年
外科で初回治療として開腹手術を受けた症例 計33例
(非治癒切除が含まれています。試験開腹・バイパス術・内視鏡手術は含まれていません。)
※ステージ0・Ⅰ・Ⅱは症例数が少ないため、計算してありません。
| 1年 | 2年 | 3年 | 4年 | 5年 | 症例数 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 0 | – | – | – | – | – | 1 |
| Ⅰ | – | – | – | – | – | 0 |
| Ⅱ | – | – | – | – | – | 3 |
| Ⅲ | 80% | 70% | 40% | 30% | 30% | 10 |
| Ⅳa | 48% | 29% | 19% | 0% | 0% | 11 |
| Ⅳb | 25% | 13% | 0% | 0% | 0% | 8 |
| 全症例 | 55% | 40% | 24% | 15% | 11% | 33 |

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