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独立行政法人国立病院機構 まつもと医療センター

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診療体制の特色

①がん診療に力を入れています。「消化器病センター」と「血液病センター」を設立し,消化器がん、血液がんの診断・治療を精力的に行っています。また、呼吸器内科と呼吸器外科は肺がんの治療を泌尿器科は尿路系・前立腺がん等の治療を先進的・集学的に行っています。

②2018年5 月よりHCUを整備し、松本南部から塩尻地域の基幹病院として救急医療に力を入れており、松本広域圏二次救急医療認定施設として内科救急、外科救急、小児救急を中心的に担っています。

③脳神経内科は「神経難病センター」を開設して、パーキンソン病、脊髄小脳変性症、ALS等の神経変成疾患の専門的な治療や、疾患の特性に配慮したリハビリテーションを行っています。「もの忘れ外来」では認知症の診断や新しい治療に積極的に取り組んでいます。

④小児科は、県内一般病院では屈指の規模で、一般小児診療のほか循環器、腎臓、児童精神、神経、内分泌、代謝、アレルギー等の専門治療を行っています。長野県寿台養護学校と連携をとり、院内学級を開設して小児慢性疾患の診察、重症心身障がい児(者)の医療を担当しています。

⑤整形外科は、上肢及び下肢の関節疾患を診療の中心にしており、特に外科的な治療として股関節や膝関節の人工関節置換術、肩腱板断裂手術、手の末梢神経障害手術などをおこなっています。骨折など整形外科的救急、リウマチ疾患、骨粗鬆症、スポーツ整形外科などの分野にも力を入れています。

⑥2009年10月に「心不全センター」を開設し、長野県下の「心疾患基幹病院」としてより専門的な診断治療を行っています。

⑦「総合診療外来を行うとともに各種専門的治療も行っており、糖尿病(生活習慣病・メタボリックシンドローム)、心不全冠動脈スクリーニング、肝臓、血液、乳腺内分泌、呼吸器、ストーマ、耳鼻咽喉科特殊、ペインクリニック、HIV感染症・エイズ等の「専門外来」を設けています。

⑧2009年10月に長野県から地域医療支援病院として承認され、2018年5月より包括医療支援センターを設置し、地域包括ケアシステムの中で病院の役割を円滑に果たすことができる体制をとっています。

⑨結核医療を担っています(長野県内で2 病院)。

⑩人間ドッグの充実を図っています。

血液病センター


2015 年6月に血液病センターを立ち上げ、同年9月から自家末梢血幹細胞移植を開始しました。2017 年3月に20 床を有する無菌病棟が完成し、2018 年3 月までに24 例の自家移植、12 例の同種移植を行っています。急性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの造血器腫瘍や各種出血傾向を来す疾患などに対して標準的療法を行っています。

消化器病センター


2009年9月からスタートし、2017年3月に新病棟に移りました。良性消化器疾患(炎症、潰瘍、胆石、膵炎、肝炎)から食道がん、胃がん、大腸がん、膵がん、肝がんの患者さんの検査、内視鏡治療、ラジオ波焼灼、手術、化学療法、緩和ケアまで対応しています。外科6名、消化器内科6名が常勤し、50床を有しています。急性腹症については24時間受け入れており、必要な場合は速やかに手術を行っています。

心不全センター


当院心不全センターは、心不全患者の急性期治療から慢性期のリハビリまでを専門的に管理します。高齢化社会となり心不全患者は確実に増加しており、原因疾患にしても多種多様です。したがってその対応に関しては画一的なもので無く、その方のADL や生活スタイルに合ったものとすべきと考えます。常に近隣診療所の先生方と密に連絡を取りながら、循環器内科専門医3人とコメディカルをふくめたチームでベストな医療を提供していきます。

救急医療


急病については、塩尻市、松本南部を中心に24 時間 365 日の対応を行っています。松本広域の救急告示病院として内科、外科、小児科の二次救急を担っています。また災害時には黄色症例の対応病院に指定されています。救急車の受け入れは2017 年は年間1900 台を超え、増加傾向にあります。新病棟には新しくなった検査、放射線診療に加え、HCU(ハイケアユニット)8 床が新設され、より迅速に集中治療が行えるようになりました。

HCU


手術後や急病で重症なかたの集中治療を行う部屋で、8 床を有しています(うち個室2床)。2018 年5 月に新たにオープンした施設で、新病棟の東2階にあり、手術室に隣接しています。スタッフ20名で、治療、看護に当たり、より早期に回復されるようサポートいたします。

神経難病センター


HAL®

神経内科では筋萎縮性側索硬化症(ALS)、多系統萎縮症、脊髄小脳変性症、パーキンソン病といった神経難病の診療に重点を置いています。 経過が長くなると、経管栄養や気管切開などの医療処置が必要な方も多く、特にALSなどで呼吸器を装着している重症の患者さんに対しては、2009 年11月から“ 療養介護事業 ひだまり”を開始しました。長期入院を必要とする方が安心して生活する場所と、医療と福祉サービスを受けることができる環境を提供しています。また、パーキンソン病に対するLSVT-BIGR や神経難病に対する機能改善治療用ロボット医療機器Hybrid Assistive Limb(HALR)(下肢タイプ)によるリハビリテーションも行っています。
ベッドサイドケア・レクリエーション

ひだまり   豆まき   手浴・足浴  お誕生日会 七夕     クリスマス

呼吸器疾患医療

呼吸器内科
呼吸器内科は、主に肺がん、間質性肺炎、COPD(肺気腫)、呼吸器感染症などの呼吸器疾患全般の診療を行っております。また、県内で2つのみの結核病床があり、中南信地区の結核診療を行っていることが特徴です。肺がんを含めた多くの呼吸器疾患は、長期間の治療が必要になることがあります。当科では、呼吸器疾患の急性期から慢性期まで継続性のある医療を提供します。

呼吸器外科


呼吸器外科は、主に肺、縦隔、胸壁疾患の外科治療を行っています。呼吸器外科基幹施設として認定されている県内6 医療機関のひとつで、年間約120 例前後の呼吸器外科手術を行っています。 3 人の呼吸器外科医が呼吸器内科医、放射線治療医と協力して、チーム医療を基本とし診療を行っています。また、信大医学部外科との連携も深く、医学生の臨床実習にも協力しています。

骨・運動器疾患医療


外傷をはじめとした整形外科一般の治療に加え、上肢・下肢関節疾患、骨軟部腫瘍の外科的治療を行っています。主な手術として人工関節置換術、肩腱板断裂手術、上肢末梢神経障害手術、良性骨軟部腫瘍摘出術などが挙げられます。脊椎疾患については保存的治療を中心としておりますが、信州大学の協力を得て専門外来も行っております。高齢者の疾患に関わることが多く、適応があれば外科的治療を積極的に行い、その後の生活支援も手厚く行っています。

小児医療

小児科ではこどもの診療を総合的に行っています。9 人の小児科医がそれぞれ専門性をもって診療しています。夜間休日についても、松本広域の二次輪番制度では半数以上を当院が担当しており、地域の病院・開業医・松本市夜間急病センターと緊密に連携して充実した小児救急体制を構築しています。また、患者さんの療育や入院生活を支えるため、臨床心理士・児童指導員・病棟保育士も配置しています。また、入院しながら通学の必要があるお子さんのために、寿台養護学校の院内学級を設置しています

重症心身障害児(者)医療

重症心身障がい児( 者) 病棟(西1 病棟と西2 病棟)では 現在80 人の方が入所し、生活しながら療育活動・治療を行っています。外来では在宅の方の定期診察、急性疾患の際の診療を行っています。児童福祉法、障害者総合福祉法に規定される「指定短期入所事業」の実施施設として、医療型短期入所「ショートステイ」を行っています。
 障害者総合支援法に規定される「多機能型通所支援事業所(児童発達、放課後等デイサービス、生活介護)として、「すてっぷ」を実施しています。療育活動にはムーブメントセラピーをとりいれています。

エイズ拠点

まつもと医療センターは、「エイズ治療拠点病院」(長野県 内には8病院)として毎週木曜日午前中に専門外来を開設し、チームを組んでHIV 感染症・エイズ患者の診療を行っています。 また、無料・迅速HIV 感染症検査も行っています。
(The Journal of AIDS Research 13: 151-158, 2011)

リハビリテーション


リハビリテーション科では、患者さんの 社会復帰、家庭復帰を支援するため、医師の指示のもと患者さんを取り巻く様ざまな職種と協力してリハビリを行います。国立病院機構の進める政策医療として、がん・救急(成人)・心不全、小児(重症心身障害・広汎性発達障害)・神経難病・骨運動器疾患・呼吸器疾患等に重点を置いて、専門性を持ってリハビリを行っています。

地域包括ケア病棟

地域包括ケア病棟とは手術や病気の急性期治療が終了した患者さんに対して、在宅や介護施設への復帰に向けた医療や支援を行う病棟です。具体的には治療が終了したものの日常生活に不安を感じている方、病状が安定しても入院による継続的な経過観察が必要な方、骨折などの手術の後で継続的なリハビリが必要な方、などが入院の対象となります。急性期の病棟で治療を終えた後に、上記のような病状の患者さんに入っていただき最長でも60 日での退院が原則となります。

地域医療支援病院


まつもと医療センターでは、円滑で充実した地域医療連携を目指して、患者さんの紹介・逆紹介、共同診療、医療機器の共同利用など地域医療機関との密接な協力体制を築いてきました。そうした取り組みが実り、まつもと医療センターは、2009 年10 月に長野県から「地域医療支援病院」として承認されました。毎年、病院祭、市民公開講座、登録医大会などを開催して地域の皆様や医師・医療従事者との交流を深めています。

卒後臨床研修


当院では、基幹型初期臨床研修プログラムと信州大学との関連病院群研修プログラムを行っています。
基幹型初期臨床研修プログラムでは、プライマリケアに対する基本的知識と技能を広く実地に習得し、医師としての資質の向上を図り、医療における医師と患者の関係について理解を深め、さらに救急医療を通じて地域医療に貢献することを目的としています。当院では急性期医療から、小児、重心、結核、神経難病に至るまで、幅広い症例を経験できる独自の基幹型病院としての研修プログラムを作成しています。また、研修医本人の多様なニーズに応え、柔軟なプログラムを作成することができる点も特徴のひとつです。
 卒後3 年目からの専門研修プログラムは新専門医制度に則り、当院では「内科専門研修プログラム」と「総合診療専門研修プログラム」を用意しています。

学会等認定施設一覧

基幹型臨床研修病院、日本内科学会認定医制度教育関連病院
日本血液学会血液研修施設、日本消化器内視鏡学会指導施設
日本食道学会全国登録認定施設、日本内視鏡学会認定医制度教育施設
日本臨床細胞学会認定施設、日本循環器学会循環器、専門医研修関連施設
日本消化器病学会専門医制度審議会認定施設、日本胸部外科学会認定医認定制度関連指定施設
日本糖尿病学会認定教育施設、日本外科学会外科専門医制度修練施設
日本泌尿器科学会認定専門医教育施設、日本がん治療認定医機構認定研修施設
日本耳鼻咽喉科学会認可専門医研修施設、日本消化器外科学会専門医修練施設
日本眼科学会認定専門医制度研修施設、日本麻酔科学会麻酔科認定病院
日本臨床検査医学会認定研修施設、日本病理学会認定研修施設
日本皮膚科学会認定専門医研修施設、日本肝臓学会認定施設
日本小児科学会認定小児科専門医研修施設、日本外科学会外科専門医制度関連施設
日本神経学会認定専門医制度教育施設、呼吸器外科専門医合同委員会基幹施設
日本静脈経腸栄養学会認定NST稼働施設、日本呼吸器外科学会指導医制度認定施設
日本整形外科学会認定医制度認定研修施設、日本認知症学会専門医教育施設