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独立行政法人国立病院機構 まつもと医療センター

治療開始のタイミング

パーキンソンン病の治療開始の目安は、日常生活で不便を感じるようになった時です。経度であれば早く症状が改善し、場合によってはほとんど症状が消えることもあるため、早めに受診することをお勧めします。

パーキンソン病は脳内でドパミンを十分作れなくなる病気で、基本的には薬物治療が中心となります。病気の経過は患者さんによって異なるため、薬の種類や量、組合せはそれぞれの患者さんに合わせて変えてゆくことになります。

早期リハビリの重要性

以前は、ある程度病気が進行してからリハビリテーションを開始するのが通例でしたが、最近は発症初期から始めることが推奨されています。良い状態をできるだけ長く維持するためには薬物治療だけでは難しく、また筋肉が硬くなってからではリハビリテーションが苦痛になったり、転倒などのリスクも高まるためです。

当院では、米国で大きな効果が報告されているパーキンソン病のためのリハビリテーションプログラムを行っており、良い結果が得られています。

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個々にあった治療が大切

パーキンソン病は高齢になるほど発症しやすく、誰もがなりうる病気です。難病といわれますが、現在はさまざまな治療法があり、患者さん一人一人の生活環境、障害の程度、職業などに合った治療をすることで、かなり長い期間、機能を維持することが可能です。パーキンソン病と診断されたからといって悲観することなく、信頼できる神経内科医の相談し、最善の治療法を選択してください。