リハビリテーション科医長 小口 賢哉
診療内容
リハビリテーション科では、病気や怪我などで日常生活が不自由になった方に、医師の指示のもと、各専門スタッフが集中的なリハビリテーションを行います。動きが鈍くなった手足を動かす練習や、寝返り・起き上がり・起立~歩行の練習、トイレ動作や入浴動作などの生活に必要な動作の練習、病気によって転びやすくなってしまった方の転倒予防や、上手にしゃべれるようなに練習など、より早く、在宅・社会に復帰していただくための指導・援助をしています。また、心不全(心臓の機能が弱くなる病気)などの循環器疾患の方、癌(がん)などにより外科的手術を受ける方、脳出血・脳梗塞などの急性期の方、その他内科的疾患などで入院治療中の長期臥床のため日常生活に支障がある方に対しても入院早期からリハビリテーションを実施しています。令和5年度実績
運動器リハビリテーション | 13,818件 |
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脳血管等リハビリテーション | 23,383件 |
廃用症候群リハビリテーション | 18,561件 |
呼吸器リハビリテーション | 12,119件 |
心大血管リハビリテーション | 5,083件 |
がん患者リハビリテーション | 9,540件 |
診療体制
理学療法、作業療法、言語聴覚療法の3部門があり、理学療法士22名、作業療法士13名、言語療法士6名が在籍しております。病状により医師からのリハビリ処方(指示)があった入院患者さん、外来での通院患者さんに対して担当する療法士がリハビリテーションを行います。医師、看護師、ソーシャルワーカーなど診療スタッフと定期的にカンファレンスを行い連携を取りながら進めています。理学療法部門
病気やけがなどにより身体が不自由となった人々に対し、温熱・電気療法などの物理療法や筋力・関節可動域・日常生活動作・歩行などの運動能力を高める運動療法などにより改善を図っていきます。 当院では整形外科疾患や脳血管疾患に対するリハビリテーションのような一般的なリハビリテーションの他に、循環器疾患や、がんに対するリハビリテーションにも力を入れています。がんのリハビリテーションは、手術前後に肺炎、無気肺などの肺の合併症を予防するために呼吸の練習や早期に歩く練習などを行ないます。血液がんに対しては、治療中にもできるだけ体力や筋力が保てるよう支援しています。また、末期がんに対しては、できるだけ安楽に過ごせるように援助しています。 また主に神経内科疾患に対して、パーキンソン病に対してはLSVT®BIGや神経・筋疾患による不安定な歩行に対して、ロボットスーツHALを着用したリハビリテーションを行っています。
リハビリテーションプログラム(LSVT®BIG)
パーキンソン病の治療について、早期からのリハビリテーション療法にも積極的に取り組んでいます。とくに米国でパーキンソン病に有効性が確認されているリハビリテーションプログラム(LSVT®BIG)を入院で行っています。 詳しくはこちらロボットスーツHALを用いたリハビリテーション
神経・筋疾患による不安定な歩行に対して、ロボットスーツHALを着用したリハビリテーションを行っています。HALは装着者の脳からの信号を読み取り、それに応じて歩行動作のアシストをするロボットです。歩行が不安定になった方により安全に、自分の思うように足を動かせる感覚を感じながら、運動学習を促し歩行の改善を図ります。 ご案内のパンフレットはこちら作業療法部門
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言語聴覚療法部門
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