診療内容
病理診断科では、生体から採取された細胞と組織について、主に顕微鏡を使ってその性状を判定し診断しています。細胞については、尿・喀痰・胆汁・胸水・腹水などに浮遊する異型細胞や、乳腺・子宮・肺などの病変に対する穿刺吸引あるいは擦過検体中の異型細胞を判定します。これらの結果によって患者さんの治療計画が決定されます。組織では、胃や大腸内視鏡の際に発見された病変については、一部を採取(生検)し、性状と良性悪性の判定を行い、手術で切除された臓器については、病変の悪性度と進展度を決定します。手術中に病変の範囲やリンパ節への進展程度を判定する術中迅速診断にも対応しています。また不幸にして治療の効なくお亡くなりになった患者さんについては、病因の特定と疾患の進展具合・治療効果等を検証するために病理解剖を行なわせて頂くこともあります。
令和5年度診療実績 検査・解剖件数
病理組織検査件数 | 3,756件 |
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細胞診検査件数 | 1,507件 |
病理解剖 | 4件 |
診療体制
日本病理学会病理専門医・日本臨床細胞学会細胞診専門でもある医師が、分担および協力して診断に当たっています。信州大学病理組織学講座とも連携し、問題のある症例については随時コンサルトをお願いしています。