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独立行政法人国立病院機構 まつもと医療センター

診療内容

当センターの循環器内科では、心臓や血管の疾患の診断・治療にあたっています。
具体的に心臓疾患とは、心臓弁膜症、心筋・心膜疾患、虚血性心疾患、不整脈、高血圧性心疾患などです。また、それらが増悪して心臓の働きが低下した状態、つまり心不全と呼ばれる病態も扱います。近年高齢化社会となり、心不全の患者さんは非常に増加しておりますし、いったん改善しても再度心不全が悪化し治療を繰り返す方も増えています。
血管疾患は、大動脈瘤、大動脈解離、閉塞性動脈硬化症、深部静脈血栓症、肺血栓塞栓症などがあります。血管疾患の中でも、動脈疾患は動脈硬化を基盤にしたものが多く、やはり高齢の方に増えてくる疾患です。

上記の疾患をまず確定診断するために、採血、心電図、レントゲン、心エコーなどを行います。さらに、運動負荷心電図やホルター心電図(24時間心電図)、冠動脈CT、心筋シンチ、血管CT、下肢動静脈エコーなど疾患に即した検査をすすめます。必要であれば入院していただいて心臓カテーテル検査を予定することもあります。

確定診断がおりると、ガイドラインにのっとった治療を行っていきます。基本的には酸素療法、服薬調整、点滴療法が主体です。

診療実績(令和3年度)

心不全 93人
心房細動及び粗動 32人
非リウマチ性大動脈弁障害 31人
狭心症 30人
慢性虚血性心疾患 22人
大動脈瘤及び解離 19人

診療体制

常勤医3名が診療を担当しています。さらに非常勤医が週に半日ずつ外来診療を行います。常勤医は外来診療に加え、入院患者さんの診療や検査を行っています。医師が行う検査は、冠動脈CT、心筋シンチ、心臓カテーテル検査などです。

研究・治験

  • 長野県における心不全の実態に関する観察研究
  • 既存の経口凝固薬の投与が困難な80歳以上の非弁膜症性心房細動患者を対象とした多施設共同無作為化プラセボ対照二重盲検比較試験
  • 非弁膜症性心房細動を有する後期高齢患者を対象とした前向き観察研究「ANAFIE Registry」

スタッフ