診療内容
麻酔科は主に、手術患者さんに対する周術期麻酔管理(術前管理、手術麻酔管理、術後疼痛管理)や重症患者さんの気道・呼吸管理を行っています。
周術期麻酔管理は術前外来から始まります。手術をお受けになる患者さんは、原則として入院前に術前外来を受診していただきます。術前外来は手術室看護師との協働で運営し、情報共有とダブルチェックにより安全な周術期麻酔管理に繋げています。手術室看護師は既往症、手術・麻酔歴、常用薬などの情報収集や麻酔オリエンテーションを行い、麻酔科医師は既往症や常用薬の確認、検査データや全身状態の把握を行ったうえで、最も適した麻酔方法を選択します。また術前外来と多職種との連携により、持病のコントロールや呼吸訓練、栄養管理、口腔ケアなど、可能な限り術前の体調を整え手術に臨んでいただけるようにしています。
術後は術後疼痛管理チームと連携し、安楽な術後経過と早期離床を目指して、自己調節鎮痛法(患者さんが自分で痛み止めのボタンを押して痛みのコントロールを行える鎮痛方法)による硬膜外鎮痛・静脈内鎮痛を行っています。自分でボタンを押すのが難しい患者さんには、医師・看護師が痛み止めの管理を行いますのでご心配は要りません。
麻酔科診療について、随時、患者さんやご家族のご質問・ご相談をお受けしますので、ご遠慮なく声をおかけ下さい。
令和5年度診療実績 麻酔件数
全身麻酔 | 688件 |
---|---|
局所麻酔 | 410件 |
脊椎くも膜下麻酔 | 98件 |
伝達麻酔 | 60件 |
診療体制
麻酔科専門医が診療を担当しています。当院は急性腹症、気胸、骨折などの緊急手術が多く、信州大学麻酔科と連携し迅速な緊急手術受け入れにも対応しています。
診療看護師や臨床工学技師との協働で、より安全で効率的な麻酔科診療体制を整えています。
研究
信州大学医学部附属病院および関連病院における周術期アナフィラキシー症例の調査と症例登録